伴侶動物向け 血液凝固異常の診療支援

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血液凝固検査の重要性

血液凝固異常症には
“みえないリスク”があります

手術・処置前に見逃してはならない
“みえないリスク”

      

血液凝固異常症では、若齢時には自然出血を発症しなかったり、侵襲を受けなければ自然出血を起こさない病態があります。このような”みえないリスク”を確実に見つけなければ、手術・注射や外傷の後に致命的な出血を発症することがあります。

血液凝固異常症はさまざまな
基礎疾患に伴って発症する

血液凝固異常症は、癌(ガン)、感染症、自己免疫疾患、肝疾患などのさまざまな基礎疾患に合併して後天性に発生することがあります。このような凝固異常症の診断や病態の把握には、TAT、FDP/D-dimer、ATなどの検査が必要です。

スクリーニング検査だけでは不十分 精密検査と専門的解釈が鍵

正確な診断と治療方針の立案のためには、スクリーニング検査だけでは不十分で、精密検査が不可欠です。また、専門的知見による結果の解釈が有効です。

こんなときに血液凝固検査

“みえないリスク”をもった症例を
見逃さずに診断する

出血傾向が明らかな症例だけでなく、基礎疾患のある症例、外見上異常がなくても手術や生検・細胞診を受ける症例には、凝固検査を必ず実施しましょう。また、新しく生まれた犬や猫では、健康診断の一つとして、出生後の血液凝固検査は必須です。ご不明な点や検査方針に迷われた場合は、検査前の相談(無料)をご活用ください。

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出血傾向が認められる、疑われる症例

  • 皮下出血、粘膜出血、注射部位からの過剰な出血などが認められる症例
  • 軽微な外傷や処置の後に止血が困難な症例
  • 癌(ガン)や感染症、自己免疫疾患などの基礎疾患のある症例

健康診断として血液凝固能を評価する

症状がなくても、血液凝固のはたらきを評価するために、必須の検査です。
特に、不妊手術や予防接種の前、マイクロチップの装着前に、検査を受けることが必要です。

Vet Coag Careの
血液凝固検査の特長

Vet Coag Care

国内唯一の血液凝固精密(※1)検査

精密検査(血液凝固因子活性の測定)により血液凝固異常症を的確に診断します。

(※1)血液凝固検査にはスクリーニング検査と精密検査があります。
・スクリーニング検査(3項目*2)は、血液凝固異常症を診断する糸口を見つけるための検査/健康と異常を鑑別する検査です。
・精密検査(血液凝固因子活性の測定*3)は、スクリーニング検査で見つかった異常の原因を突き止め、血液凝固異常の病態を把握するための検査です。
これらの検査により診断し、治療の方針を決めることができます。

(※2)スクリーニング検査の3項目;プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),血漿フィブリノゲン濃度(Fib)
(※3)血液凝固機序に関与するⅡ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅺ、Ⅻ、高分子量キニノゲン(HMWK)、プレカリクレイン(PK)の10の凝固因子活性を測定します。

Vet Coag Care

犬・猫300例を超える診断実績

出血傾向が疑われる犬と猫を対象に、300例以上の診断実績を有しています。

Vet Coag Care

スペシャリストによる血液凝固異常症のコンサルティング

検査結果の解釈から治療方針の立案まで、止血/血液凝固・血小板のスペシャリスト(獣医師)が丁寧にコンサルティングします。

Vet Coag Care

犬と猫の凝固活性の特質に合った検査の実施

APTTでは、活性化剤とリン脂質の異なる複数の検査試薬を用いて測定します。
このように、犬と猫の凝固活性の特質に合った複数の試薬を使ったAPTT測定で、特に内因系凝固異常の診断精度(異常の検出感度)を高めていることが、私たちしか行っていない特長です。

Vet Coag Care

ドライケミストリー方式血液凝固分析装置の臨床導入

株式会社エイアンドティーとの共同研究によって、血液凝固分析装置COAG2Vを開発し、2005年に農林水産省から製造・販売の承認を取得しました(動物専用機器として国内初、農林水産省指令17消安第5298号)。これにより犬と猫の血液凝固検査が院内で簡便に実施できるようになりました。
2010年にCOAG2NVへ発展し(農林水産省指令22動薬第5053号)、機器は小型化自動化され、さらに簡便に検査できるようになっています。

よくある質問

  • 止血とは?

    血管壁が損傷すると、出血を最小限にするために生体内で止血機能がはたらきます。止血機能は、血管損傷部位での初期反応である一次止血機能と、その後に安定な止血栓をつくる二次止血機能に区別されます。一次止血機能は血小板やフォン・ビレブランド因子の働きで血小板血栓をつくり、二次止血機能は血液凝固因子を連鎖的に活性化する血液凝固反応によりフィブリン血栓をつくります。

    これらの機能は便宜的に区別されていますが、生体内では相互に作用しながら、血管損傷部位に限局して止血栓を効率よく形成します。

  • 血液凝固反応とは?

    血液凝固反応は、血液中に微量に存在する血液凝固因子が異物面や血小板膜上で複合体をつくり、Ca2+の存在下で反応を進行させ、最終的にフィブリンを生成する一連の機序から成ります(滝の流れのように連鎖的に酵素反応が生じるのでカスケードと言う)。組織因子(TF)が関与し、フィブリン形成に最も重要な役割を担う外因系と、異物面と接触することにより始動し、線溶や炎症反応にも重要な役割を担う内因系に分けられます。

    (上記及び下図は、生体内での実際の機序とはやや異なる生体外の機序を説明していますが、凝固検査を理解するのに役立ちます。)

  • 血液凝固検査とは?

    血液凝固因子の異常(すなわち二次止血機能の異常)をスクリーニングするための検査が、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)および血漿フィブリノゲン濃度(Fib)です。

    PTは外因系と共通経路の異常を、APTTは内因系と共通経路の異常をスクリーニングします。また、Fibは、凝固の最終産物・フィブリンの素になるフィブリノゲンの質的あるいは量的な異常をスクリーニングします。