伴侶動物向け 血液凝固異常の診療支援

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よくある質問

全般

  • 検体はどこに送ればいいですか?

    検体は以下の送付先にお送りください。

    送付先;〒501-1193 岐阜県岐阜市柳戸1番1号 
    岐阜大学 応用生物科学部付属動物病院 鬼頭克也 あて
    TEL058-293-2950(鬼頭研究室)

    【注意】宛先は、大学名だけでなく、「応用生物科学部付属動物病院 鬼頭克也」まで必ず記してください。大学あるいは学部名まででは、正しく届かないことがあります。

検査前の事項

  • 採血で注意することは?

    血液凝固因子はわずかな刺激によっても活性化されるため、採血には細心の注意が必要です。組織液が混入したり、溶血したりした検体は検査に適しません。採血は頚静脈などできるだけ太い血管から、19~23G程度の注射針を使用して行います*。注射針を血管内に一回で確実に刺入し、シリンジの内筒をゆっくりと牽引します。血液凝固検査用の採血では、真空採血管や静脈留置カテーテルを使用しない方がよいと思います。

    *可能なら駆血しないか、緩く駆血して採血します。

    *出血傾向のある症例では、頸静脈から採血すると皮下血腫を作りやすいので、採血後に十分に圧迫して止血するなどの注意が必要です。

  • 抗血液凝固剤は何を使うのか?


    血液凝固・線溶系の検査にはクエン酸ナトリウム溶液を用います。クエン酸ナトリウム溶液には3.13%、3.2%、3.8%の濃度のものがあります。凝固検査に初めて使用されたのは、血液と等張のクエン酸ナトリウム5水塩の3.8%溶液(109 mmol/L)でした。その後、人医療では、国際標準化委員会(現在のCLSI;Clinical and Laboratory Standards Institute、臨床・検査標準協会)が2水塩の3.2%溶液(109 mmol/L、pH 5.5)を国際標準として使用するよう推奨しています。2水塩の3.13%溶液もほぼ等張(106 mmol/L)ですが、2水塩の3.8%溶液は高張液となります。犬では3.2%溶液(109mmol/L)でも3.8%溶液(129mmol/L)でも止血機能検査にはわずかな影響しかないとの報告があります。著者の経験では、3.8%溶液の方が溶血を起こしやすいように感じています。

  • 抗血液凝固剤の量は?

    クエン酸ナトリウム溶液は、血液と正確に1:9の比になるように混和します。多血症などでクエン酸ナトリウムが過剰になると凝固活性が抑制され、凝固時間は延長します。一方、重度の貧血などでクエン酸ナトリウムが不足すれば凝固亢進状態となり、凝固時間は短縮します。したがって、多血症や重度の貧血の場合には、クエン酸ナトリウム溶液の量を次式により調整します。

    米国臨床・検査標準協会(CLSI)によるヘマトクリット(Ht)が55%を超える検体の補正式

    クエン酸溶液量=(1.85×10-3)×(100-患者Ht値)×(採血量) 

    上式は人の標準的なHt値を40%として導いている。これに準じて

    犬(標準Ht値45%)と猫(標準Ht値37%)の補正式を求めると、以下のようになります。

    犬;クエン酸溶液量=(2.02×10-3)×(100-患犬Ht値)×(採血量)

    猫;クエン酸溶液量=(1.764×10-3)×(100-患猫Ht値)×(採血量)

獣医師向け

  • 止血とは?

    血管壁が損傷すると、出血を最小限にするために生体内で止血機能がはたらきます。止血機能は、血管損傷部位での初期反応である一次止血機能と、その後に安定な止血栓をつくる二次止血機能に区別されます。一次止血機能は血小板やフォン・ビレブランド因子の働きで血小板血栓をつくり、二次止血機能は血液凝固因子を連鎖的に活性化する血液凝固反応によりフィブリン血栓をつくります。

    これらの機能は便宜的に区別されていますが、生体内では相互に作用しながら、血管損傷部位に限局して止血栓を効率よく形成します。

  • 血液凝固反応とは?

    血液凝固反応は、血液中に微量に存在する血液凝固因子が異物面や血小板膜上で複合体をつくり、Ca2+の存在下で反応を進行させ、最終的にフィブリンを生成する一連の機序から成ります(滝の流れのように連鎖的に酵素反応が生じるのでカスケードと言う)。組織因子(TF)が関与し、フィブリン形成に最も重要な役割を担う外因系と、異物面と接触することにより始動し、線溶や炎症反応にも重要な役割を担う内因系に分けられます。

    (上記及び下図は、生体内での実際の機序とはやや異なる生体外の機序を説明していますが、凝固検査を理解するのに役立ちます。)

  • 血液凝固検査とは?

    血液凝固因子の異常(すなわち二次止血機能の異常)をスクリーニングするための検査が、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)および血漿フィブリノゲン濃度(Fib)です。

    PTは外因系と共通経路の異常を、APTTは内因系と共通経路の異常をスクリーニングします。また、Fibは、凝固の最終産物・フィブリンの素になるフィブリノゲンの質的あるいは量的な異常をスクリーニングします。

飼い主様向け

  • 飼い主様向けFAQ

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