伴侶動物向け 血液凝固異常の診療支援

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2025.10.8 コンサルティング

APTTが延長しているのに止血異常ではない?

APTTが延長しているのに止血異常ではない?

いくつかの理由が考えられますが、ここでは正しく検査が行われた場合の理由を記します。それは生体外の血液凝固機序と生体内の機序が異なるからです。

APTTもACT(活性化凝固時間)も生体外(たとえば試験管の中)で、血液(血漿)が異物(ガラス面など)と接触した時からフィブリン形成までの凝固反応を評価する検査(*)で、接触因子(第Ⅺ因子、第Ⅻ因子、高分子量キニノゲン、プレカリクレイン)のはたらきに異常があれば延長します。一方、生体内では血管が損傷した(傷ついた)時に、組織因子と第Ⅶ因子の結合(外因系テンナーゼといいます)から微量のトロンビンが作られ、これによりテンナーゼ形成、プロトロンビナーゼ形成へと進み、フィブリンが産生されます。この反応には第Ⅻ因子、高分子量キニノゲン、プレカリクレインは直接、関わっておりません。このため、第Ⅻ因子、高分子量キニノゲン、プレカリクレインのはたらきに異常があっても、出血傾向を示さないと考えられています。

*)よくある質問の「血液凝固反応とは?」「血液凝固検査とは?」もご参照ください。

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